幌延_評価書_6章 方法書についての意見と事業者の見解
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ライトアップを実施しないことにより、誘引される昆虫類が減少すれば、それらを捕食するコウモリ類の誘因及びバットストライクのリスクも減少(低減)すると考えられることから低減措置と認識しています。 ライトアップを実施しないことにより全てのバットストライクが無くなるわけではありませんが、ご指摘のとおり走光性の昆虫類の誘因が抑えられることで、これらを採食することを目的として集まるコウモリ類の誘因を抑え、バットストライクの発生リスクを抑えることに繋がると考えられます。 ライトアップを実施しないことにより全てのバットストライクが無くなるわけではありませんが、ご指摘のとおり走光性の昆虫類の誘因が抑えられることで、これらを採食することを目的として集まるコウモリ類の誘因を抑え、バットストライクの発生リスクを抑えることに繋がると考えられます。 意見 33 34 35 36 37 ■15.「回避」と「低減」の言葉の定義について2 事業者らは今後、コウモリ類への影響に対して「ライトアップをしない」ことを掲げるかもしれないが、「ライトアップをしない」ことは影響の『回避』措置であり、『低減』措置ではない。「ライトアップしないこと」により「ある程度のバットストライクが『低減』された事例」は、これまでのところ一切報告がない。これについて、事業者の見解とその理由を述べよ。 ■16.回避措置(ライトアップの不使用)について ライトアップをしていなくてもバットストライクは発生している。 これについて事業者は「ライトアップアップをしないことにより影響はある程度低減できると思う」などと主張すると思うが、「ある程度は低減できると思う」という主張は事業者の主観に過ぎない。 ■17.回避措置(ライトアップの不使用)について ライトアップをしていなくてもバットストライクは発生している。これは事実だ。ライトアップは昆虫類を誘引するが、だからといって「ライトアップをしないこと」により「コウモリ類の誘引を完全に『回避』」できるわけではない。完全に『回避』できないのでバットストライクという事象、つまり、「影響」が発生している。アセスメントでは影響が『回避』できなければ『低減』するのが決まりである。よって、コウモリ類について影響の『低減』措置を追加する必要がある。 ■18.コウモリ類の保全措置(回避)について 樹林内に建てた風車や、樹林(林縁)から200m以内に建てた風車は、バットストライクのリスクが高いことが、これまでの研究でわかっている。低空(林内)を飛翔するコウモリでさえ、樹林(林縁)から200m以内ではバットストライクのリスクが高くなる。よって、風力発電機は樹林から200m以上離すこと。 ■19.「ライトアップをしないことによりバットストライクを低減できる」とは書いていない 「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引」には、「ライトアップをしないことによりバットストライクを低減できる」とは書いていない。同手引きのP3-110~111には「カットイン風速をあげることで、衝突リスクを低下させることができる」と書いてある。研究で「カットインをあげること」がバットストライクを低減する効果があることが「すでに」判明している。(Effectiveness of Changing Wind Turbine Cut-in Speed to Reduce Bat Fatalities at Wind Facilities Final Report, Edward B. Arnett and Michael Schirmacher.2010) 一般の意見 事業者の見解 「8.2.2 調査、予測及び評価の手法」に記載した手法により調査を実施し、「10.1.3 動物」に記載した調査、予測及び評価結果並びに「10.1.9 専門家へのヒアリング」で得られた専門家の助言も踏まえて、影響は小さいと予測しました。 しかしながら、この予測には不確実性が伴うため、その結果を踏まえ、必要に応じて専門家の助言や指導を仰ぎ、環境保全措置を検討いたします。 6-11 (265)

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