幌延_評価書_3.1章 対象事業実施区域及びその周囲の概況 自然的状況
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植物相 対象事業実施区域及びその周辺は北海道の北部に位置し、海岸に近いため風の影響を受けやす 植生 対象事業実施区域及びその周辺の植生図は、図 3.1-14に示すとおりであり、対象事業実施区域 く、この厳しい環境に適応した植物が風衝草原や砂丘植生等の自然草原を形成している。 既存資料により生育の情報が得られた植物(シダ植物及び種子植物)は計129科1,108種であり、主にブナクラス域(落葉広葉樹林帯あるいは冷温帯)からコケモモ-トウヒクラス域(亜高山帯あるいは亜寒帯)に分布する種が生育し、冷温帯と亜寒帯の植物が入り混じっている。また、海岸や砂丘性の植物が多いことも特徴である。その他、本州に産する基本種と亜種や変種レベルで区別され、「エゾ」や「カラフト」の名を冠する植物が多いことも特徴である。確認種一覧は、資料編に示す。 対象事業実施区域及びその周辺において、既存資料に記録されている種のうち代表的なものとしては、落葉広葉樹林帯の構成種であるミズナラやハルニレ、亜高山帯の構成種であるトドマツやアカエゾマツ、海岸の自然草原の構成種であるハマナスやエゾノコウボウムギ等が見られる。 周辺の海岸沿いには、砂丘植生である「ハマニンニク-コウボウムギ群集」や「ハマナス群落」が、対象事業実施区域の東側には、強い海風によりミズナラが矮小化した「ミズナラ群落(海岸風衝型)」が、そのさらに東側には、「ヨシクラス」や「チマキザサ-ヨシ群落」等の湿性草地が広く分布している。 また、対象事業実施区域及びその周辺の植生自然度図は図 3.1-15に示すとおりであり、植生自然度「10.自然草原」は、対象事業実施区域の周辺に存在するが、対象事業実施区域内には存在しない。対象事業実施区域内の植生自然度は主に「1.市街地、造成地」、または「4.草丈の低い草原」となっており、一部に「9.自然林」が分布している。 3-45 (89)

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