Ⅰ:天然記念物、Ⅱ:生息地等保護区、Ⅲ:環境緑地保護地区等、Ⅳ:鳥獣保護区、Ⅴ:渡り経路・集結地、Ⅵ:ラムサール条約湿地、Ⅶ:重要湿地、Ⅷ:重要野鳥生息地、Ⅸ:生物多様性の保全の鍵になる重要な地域 表 3.1-26 注目すべき生息地 Ⅰ 道天 b. 鳥類の渡り経路・集結地 「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成27年)、「環境省アセスメントデータベース(イーダス)」によると、対象事業実施区域及びその周辺は、ノスリ等の渡り経路やガンカモ類の集結地として利用されている。 (図 3.1-8)。 ロベツ原野を通る経路となっている(図 3.1-9)。 の東側をマガンやオオハクチョウが渡る経路となっている(図 3.1-10)。 c. 希少猛禽類の生息地 「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成23年、平成27年修正)及び「希少猛禽類調査(イヌワシ・クマタカ)の結果について」(環境省、平成16年)にイヌワシ及びクマタカの生息地が示されている。 これによると、対象事業実施区域と同一メッシュにイヌワシとクマタカの生息地はないが、クマタカについては、対象事業実施区域から北東に隣接したメッシュにクマタカの生息地の記録がある(図 3.1-11)。 d. センシティビティマップ 環境省では、風力発電所の立地により鳥類への影響が懸念される区域について、重要種と集団飛来地のランクを合計して注意喚起レベルをA~C(A1、A2、A3、B、C)に区分し、10kmメッシュの情報として示している(図 3.1-13)。これによると、対象事業実施区域は注意喚起レベルA3のメッシュに含まれており、チュウヒ、オジロワシ、オオワシ、タンチョウの生息が確認されているとともに、ガン類、海ワシ類の集団飛来地になっている。 以上を踏まえると、対象事業実施区域及びその周辺における注目すべき生息地の状況は、表 3.1-26に示すとおりとなる。 注目すべき生息地 稚咲内海岸砂丘林 サロベツ原野 天塩川 注:選定基準は、表 3.1-24に示すとおり。 オジロワシ、オオワシの渡り経路について、対象事業実施区域の北側の宗谷岬周辺が渡りの中継地として知られており、対象事業実施区域周辺の海岸沿いが渡り経路となっている。 ノスリの渡り経路について、秋・春の渡りともに、対象事業実施区域の東側の丘陵地やサ ガンカモ類等の集結地について、春季はサロベツ湿原のペンケ沼やパンケ沼が、秋季は天塩川周辺(旧天塩川及び周辺農地)が主な集結地となっている。また、対象事業実施区域選定基準 Ⅱ Ⅲ Ⅳ 道鳥 特鳥 Ⅴ Ⅵ Ⅶ 経路 集結 ラ湿 重湿 集結 重湿 Ⅷ Ⅸ KBA IBA KBA KBA 3-27 (71)
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