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表 10.1.9-1(6) 専門家等からの意見の概要及び事業者の対応 専門分野 ヒアリング時期 植物 大学教員 2021年10月 ・外来種の伐採や駆除においては、工事関係者に実物を見せて示すことが望ましい。また種子になる前に除去する必要があるため、その点も周知する必要がある。作業範囲周辺で気がついた時点で抜くなどの対策を行うだけでも成果は得られるだろう。 ・オオハンゴンソウは多年生であり、地下部から除去する必要はある。少し根が残っていれば翌年にまた生えてくるため、対策の効果が出るには数年程度掛かるだろう。 景観 大学教員 ・既存風車の設置から16年以上経過しており、地元住民の視認の観点からは、風車のある景観が一般的になっていると思われる。そのため「既存風車からの変化」への着目が必要ではないか。「工作物が何もない景観に140m級の風車が建つ場合」と「工作物が何もない景観から現時点の100m級の風車がある景観を経て、140m級の風車が建つ場合」とは、地元住民における景観変化(環境影響)の印象が異なる。 2021年9月 ・水平的景観について考える際に、水平見込み角だけではなく、介在する工作物の垂直見込み角からの影響と併せて留意する必要がある。視点から工作物までの視距離があり垂直見込み角が小さくなる場合は視知覚しにくい。広大な水平的景観において視角2度以下の垂直見込み角が小さい状況の風車が等間隔に整然と並んでいる場合は景観への影響は小さいと考えられる。 ・不規則な並びで配置されると、複雑な印象を受けインパクトがあると思われる。そのような眺めが形成される眺望点が無いか、確認する必要がある。 ・「V7:サロベツ原野駐車公園」では、風車間の間隔があるため、1本ずつの認識となり、「群化」されないと考えられる。単一の風車でみたときには、垂直方向への印象も大きく、影響の低減を考える必要がある。リプレース事業で既に風車が存在することから、印象の大きさとして垂直見込み角の変化量を把握することが必要と考えられる。風車が大きくなることに対する丁寧な整理をして科学的な説明をすべきかと思う。 ・風車がある景観に対して、観光客がその景観をどのように考えられているか検討した事例はあるが、地元住民が身近な景観としてどのように考えているか、検討している事例は少ない。地元の方の意見を聞いて予測の対応していることは良いことと思う。風車がある景観を景観資源として認識されている側面もあるのではないか。 ・シークエンス景観としては、風車が突発的、単発的に景観に介在する(視認される)状況がない等の理由でシークエンス景観に対して影響が小さいとの考え方で問題ない。なお、変化の乏しいシークエンス景観が続き、影響が小さいとの主旨で理解できるが、区間内で土地利用の転換点がないことを記載したほうがより丁寧である。 概 要 工事期間中の外来種対策において、御指摘を踏まえて十分留意して対応する。 ご指摘を踏まえて既存風車からの変化を検討した。 ご指摘を踏まえて水平的景観も垂直見込み角を検討した。本事業は直線的でほぼ等間隔に配置するため、複雑な眺めとなる眺望点は無い。 ご指摘を踏まえて単一の風車における垂直見込み角の変化量を検討した。 方法書段階で地元住民より要望のあった、身近な景観地点から評価を行った。 ご指摘を踏まえて土地利用の転換点が無いことを記載した。 事業者の対応 10.1.9-6 (1438)

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