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表 10.1.9-1(2) 専門家等からの意見の概要及び事業者の対応 予測としては利用しにくいと思われる。 専門分野 ヒアリング時期 地形・地質 大学教員 2021年11月 ・専門家の立場としては今後も地下の地層、地形を調べることが出来るように、可能な限り不可逆的な改変をしないことが望ましい。ただし、安全面優先で地下を利用することは理解できる。表層5m程度は埋土である可能性があるとのことであったが、盛土・埋土ではなく天然の堆積物が露出する部分も多く、地下20m程度まで杭を打つ場合にその範囲に含まれる浅い部分から天然の地形・地質であることに留意する必要がある。 ・サロベツ原野の西端に位置しており、海側は改変されている部分も多いが、国立公園内など改変されていない部分についてはできる限り保全していく必要がある。また、天塩川の河口の砂州と合わせて考えると、その起源を把握する上でも情報源になると考えられる。 動物(コウモリ類) 大学教員 ・死骸調査を実施しているリプレースは少なく、調査方法・結果を詳しく載せておくほうが良い。また、ヒナコウモリの死体を2個体確認(採取)しているが、衝突例の情報は少ないため、外傷の状況を含めて準備書に書いて頂けると有難い。 2021年8月 ・バットディテクター調査はラインセンサスを複数回していないので、・捕獲調査で風車へ衝突するリスクの高い種を捕まえるのは難しいことが多い。本捕獲調査でも風車へ衝突するリスクの高い種は捕獲されていない。サロベツは捕獲しにくい地形・環境であるため仕方ないと思われる。 ・高度調査はよくデータが取得できていると思われる。既設風車を含む5地点で調査ができたことは良いことである。事業実施区域内の北側の方が南側より活動量が高い傾向があり、衝突のリスクが違うことが明確である。活動量の高い時期も明確である。もし対策するならば、この時期に限って実施すればよいと考えられる。風速6m/s以下で活動量が多くなっている。風速別の確認状況のグラフを出すとき、確認例数を時間単位にすることで確認確率を示すことができる。「風速〇〇の時に確認確率が〇〇」と示せる。そのようなグラフを示すとよい。そこまでデータを整理できれば、年間でどの程度の時間対策を実施すべきか等の数字が算出できるため影響予測・保全措置を考える際の情報となる。 ・現地調査結果(哺乳類の重要な種)のコウモリ目(20kHz、50kHz)に該当する可能性のある種として、ヒナコウモリ、ヒメホオヒゲコウモリ、コテングコウモリを挙げているが、その他の種である可能性を排除すべきではない。 ・ヒナコウモリへの影響予測は、「移動経路の遮断・阻害」の影響予測において、主要な移動経路は「樹林内」とあるが、「解放空間」の誤りであるため変更すること。実際に死骸調査で確認されている種であるため、影響があるという点を記載しておくべきと思われる。 概 要 事業者の対応 ご指摘を踏まえて可能な限り改変区域を低減する計画とした。 ご指摘も踏まえて準備書に記載した。 ご指摘を踏まえてバットディテクター調査の結果は影響予測には用いないこととした。 - ご指摘を踏まえて高度別自動録音調査結果をとりまとめ、準備書に記載した。 ご指摘を踏まえて現地調査結果に記載した。 ご指摘を踏まえて影響予測を実施した。 10.1.9-2 (1434)

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