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予測結果 主要な眺望点及び景観資源 主要な眺望点は、全て対象事業実施区域外にあるため、対象事業の実施による改変等の直接的な影響はないと予測する。 景観資源は、「稚咲内海岸」が対象事業実施区域に存在することから、一部直接的な改変が生じる可能性があると予測する。それ以外の景観資源については、いずれも対象事業実施区域に含まれないため、直接的な改変は生じないと予測する。 主要な眺望景観 主要な眺望方向に対して水平画角60度の写真で、風力発電機の介在する眺望景観は、表 10.1.6-10に示すとおりであり、「V7.サロベツ原野駐車公園」、「V8.天塩川河川公園」、「V9.鏡沼海浜公園」、「V10.国道232号」、「V13.天塩川河川敷」の5地点であった。 他の9地点は、主要な眺望方向に対して水平画角60度の写真では、風力発電機が含まれておらず、視界に入らないと考えられることから、本事業による景観の影響はないものと予測する。 下記では、参考として主要な眺望方向に風力発電機が含まれない場合であっても、主要な眺望点から風力発電機方向を確認した場合の結果を示す。 眺望景観の変化の程度の予測結果は表 10.1.6-12に示すとおりである。 「景観対策ガイドライン(案)」(UHV送電特別委員会環境部会立地分科会、昭和56年)において、垂直見込角の大きさに応じた鉄塔の見え方について整理した知見が示されており(表 10.1.6-11参照)、これによると垂直見込角が2°以下であれば視覚的な変化の程度は小さいとしている。 この知見を踏まえ、風力発電機が視認され、垂直見込角が最大で2°以下となる「V1.サロベツ湿原センター」、「V3.名山台展望公園」、「V4.パンケ沼園地」、「V5-1.幌延ビジターセンター(展望台)」、「V5-2.幌延ビジターセンター(木道)」、「V8.天塩川河川公園」、「V9.鏡沼海浜公園」、「V10.国道232号」、「V12.はくせん橋」では、眺望景観として風力発電機は「ほとんど気にならない」と予測する。 風力発電機が視認され、垂直見込角が最大で約3度となる「V6.北緯45度モニュメント」「V11.音類橋」「V13.天塩川河川敷」では、眺望景観として風力発電機は「圧迫感は受けない」と予測する。 垂直見込角が最大で32.5度となる「V7.サロベツ原野駐車公園」では眺望景観として風力発電機は、「見上げるような仰角にあり、圧迫感も強くなる」と予測する。なお、表 10.1.6-13に示すとおり、既設風力発電機の垂直見込角は最大35.5度(8号機)であり、現状から大きな変化は見られない。 なお、「V2.砂丘のえき」は建物が前に存在することで風力発電機は視認できないことから影響は生じないと予測する。 眺望の変化の程度を予測するため、表 10.1.6-5(前述)に示した主要な眺望点のうち、対象事業実施区域を中心に水平画角約60度の写真で将来風力発電機が視認できる可能性がある地点の10.1.6-65 (1363)

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