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水環境 その他の環境 動物 *1:対象事業実施区域の土質は、図2.2-6に示すとおり砂質となっている。「雨水浸透施設技術指針(案) 調査・計画編」より安全側で透水しにくい微細砂を想定した場合の透水係数は0.0035㎝/sであり、120㎜/h程度の浸透能を有しており、幌延における過去最大雨量(40㎜/h;「北海道の大雨資料 第13編のⅠ(記録編)」)が降ったとしても十分に浸透すると考えられる。また、対象事業実施区域周辺は海岸付近のほぼ平坦な地形となっていることからも、降雨に伴う濁水が周辺の河川等には到達しないと考えられる。なお、対象事業実施区域の北端及び南端の地下水位は深度4m程度で水位勾配も小さく、鉛直方向に比べて水平方向への水の動きが極めて小さい状況となっている。 表 6.1-4(2) 環境影響評価の項目の選定及び非選定理由 影響要因の区分 建設機械の稼働 × 河川内のしゅんせつ工事は行わず、建設機械の稼働により水の濁りが発生するおそれはないことから選定しない。【第1号】 造成等の施工による一時的な影響 建設機械の稼働 × 河川内のしゅんせつ工事は行わず、水底の底質が攪乱される等による影響が想定されないことから選定しない。【第1号】 地形改変及び施設の存在 施設の稼働 造成等の施工による一時的な影響 地形改変及び施設の存在 施設の稼働 造成等の施工による一時的な影響 地形改変及び施設の存在 注:1.「○」は環境影響評価の項目として選定する項目、「×」は環境影響評価の項目として選定しない項目を示す。 2.選定しない項目については、以下に示す発電所アセス省令第21条第4項第l~3号に示されるいずれの理由に該当するかを「環境影響評価の項目として選定する理由又は選定しない理由」の欄に記載した。 【第1号】:参考項目に関する環境影響がないか又は環境影響の程度が極めて小さいことが明らかである場合 【第2号】:対象事業実施区域又はその周囲に参考項目に関する環境影響を受ける地域その他の対象が相当期間存在しないことが明らかである場合 【第3号】:特定対象事業特性及び特定対象地域特性の観点からの類似性が認められる類似の事例により影響の程度が明らかな場合 *2:「Planning for Renewable Energy A Companion Guide to PPS22」(Office of the Deputy Prime Minister、2004) 環境影響評価の項目 環境要素の区分 水質 水の濁り 底質 有害物質 地形 及び 地質 その 他 重要な地形及び地質 風車の影 重要な種及び注目すべき生息地(海域に生息するものを除く。) 海域に生息する動物 環境影響評価の項目として 選定する理由又は選定しない理由 × 裸地面が一時的に生じ降雨により濁水が発生するおそれがあるものの、対象事業実施区域から最も近い河川・湖沼までは平地であり約400mの距離がある。事前検討*1において濁水は周辺の河川等には到達しないと考えられることから選定しない。【第1号】 ○ 対象事業実施区域に重要な地形が存在することから、選定する。 × 風車の影が生じる範囲について、既往文献*2によると風力発電機のローター直径の10倍の範囲とされており、表2.2-2に示す候補のうち最大機種を採用した場合においてもその範囲は約1.3kmとなる。対象事業実施区域から最寄りの住宅等までは約3.8㎞離れており、風車の影が生じる範囲に住宅等が存在しないことから選定しない。【第2号】 ○ 工事中において、造成等の施工により、改変区域及びその周辺に生息する動物に影響が生じる可能性があることから、選定する。 ○ 土地改変により、改変区域及びその周辺に生息する動物に影響が生じる可能性があることから選定する。 ○ 施設の稼働により、鳥類等の衝突事故が生じる可能性があることから、選定する。 × 陸域の事業であり、海域における地形改変は行わないことから、選定しない。【第1号】 × 6-7 (240)

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