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① 主要な眺望点及び景観資源への影響 ② 主要な眺望点からの風力発電機の視認可能性及び眺望景観への影響 (3) 評価 1) 評価手法 予測結果を基に、複数案ごとの環境影響の重大性の程度を比較するものとした。 2) 評価結果 予測の結果、事業の実施に伴い、事業実施想定区域内に分布する景観資源の「稚咲内海岸」の一部が直接改変される可能性があると予測される。 A案(2,000kW級×11基)、B案(3,000kW級×7基)、C案(4,000kW級×6基)について、現段階では、施工ヤードや搬入路の設置に伴う改変の程度は未定であり各案の比較は困難であるが、方法書以降の手続きにおいて、既存のヤードやアクセス路を有効に活用し改変する範囲を可能な限り小さくする等の環境保全措置を検討することにより、重大な環境影響を回避または低減できる可能性が高いものと評価する。 予測の結果、主要な眺望点からの眺望景観への影響については、下記のとおりと想定される。 なお、風力発電機の見えの大きさ(垂直見込み角)は、風力発電機の高さを145mと仮定し、表2.2-3(p.2-18)に示す位置に仮配置した場合を想定したものである。 ・「砂丘のえき」、「名山台展望公園」、「パンケ沼園地」、「幌延ビジターセンター」 眺望景観に風力発電機が介在する可能性は低く、更新後の風力発電機の垂直見込角は2°以下であることから、眺望景観に重大な視覚的な変化が生じる可能性は低い。 ・「サロベツ湿原センター」、「鏡沼海浜公園」、「天塩川河川公園」、「国道232号」 眺望景観に風力発電機が介在する可能性があるものの、更新後の風力発電機の垂直見込角は2°以下であり、眺望景観に重大な視覚的な変化が生じる可能性は低い。 ・「北緯45度モニュメント」 眺望景観に風力発電機が介在する可能性は低い。既設風力発電機の垂直見込角は最大2.3°であるが、更新後の垂直見込角は最大で3.2°となり、圧迫感は受けない程度の視覚的な変化が生じる可能性がある。 ・「サロベツ原野駐車公園」 日本海及びサロベツ原野を望む眺望景観に風力発電機が介在する可能性があるが、利尻山を望む眺望景観に風力発電機が介在する可能性は低い。既設風力発電機の垂直見込角は最大24.4°であるが、更新後の垂直見込角は最大で28.5°となり、圧迫感が強くなる可能性がある。 A案(2,000kW級(高さ130m)×11基)、B案(3,000kW級(高さ120m)×7基)、C案(4,000kW級(高さ145m)×6基)の比較では、風車の高さが最も高く垂直見込角が大きくなるC案で眺望景観の変化の程度が最も大きくなると予測されるが、各案の差異は小さいものと評価する。 サロベツ原野駐車公園では、利尻山を望む眺望景観に風力発電機が介在する可能性は低いものの、日本海及びサロベツ原野を望む眺望景観に風力発電機が介在する可能性があり、風力発電機4-63 (209)

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